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紹介記事
パーソナルトレーナー / 一番の強み
武術の見識とシンプルな器具で多様なボディワークを展開
体機能の仕組みを知る鍼灸師の知見と複数の武術経験から、シンプルな道具による多様なトレーニングメニューを提供。運動・精神・栄養をトータルで指導し、体の基礎的な機能を高めることで適正なボディラインへと導く
経歴
日本大学卒業
呉竹鍼灸柔整専門学校卒業
2019年 からだ琉球オープン
DATA
氏名
前田悦男(まえだえつお)
店舗名
からだ琉球
事業内容
パーソナルトレーニング
鍼灸マッサージ
職種
パーソナルトレーナー
資格
はり師
きゅう師
あん摩マッサージ指圧師
住所
〒904-2174
沖縄県沖縄市与儀1-30-29フローレンスエミ4A
電話
080-4126-5713
営業時間
9:00~21:00
完全予約制
定休日
不定休
鍼灸や武術の知識も取り入れた、体の基本機能を高める“ファンクショナルトレーニング”(1/3)
シンプルな器具を使ったマンツーマン指導で、身体理論に基づいたボディワークを提案
沖縄市与儀の海を臨む小高い丘の途中、モダンな低層マンションの一室にあるパーソナルトレーニングジム「からだ琉球」。マシンは最小限に、フリースペースを広くとったフロアには、ボールやチューブ、スティックといった20種以上のフィットネス器具を用意しています。
「シンプルな道具はそれぞれ数十通りの使い方ができ、工夫次第で大型マシンより個人の運動レベルや鍛えたい部位にフィットしたアプローチができます。画一的な運動方法にとらわれない当ジムならではのスタイルです」
そう話すのは、トレーニングメニューの作成から運動、食生活指導といった体づくり全般をトータルにサポートするトレーナーの前田悦男さん。
鍼灸師としての東洋医学の知識を活用しながら、フィジカルにはアジア各国武術の要素も取り入れ、身体理論に基づいた多様なボディワークを提案しています。
「体の基礎的な機能を高める“ファンクショナルトレーニング”を中心に、滑らかに動ける体づくりを目指して、一人一人の生活習慣や体質に合わせた運動メニューを組み立てています」
基本コースは60分。短期集中やポイント強化コースのほか、コンディションや要望に合わせてアレンジも可能。プランによっては、アプリを活用した毎日の食事指導も行います。
「ボディメイクやスポーツのパフォーマンスアップ、心身ともに充実した毎日を過ごしたいなど、目的はさまざま。継続によって日常動作の効率が上がり、結果としてそれぞれの適正な体重やシルエットに近づいているのを実感していただけるでしょう」
鍼灸や武術の知識も取り入れた、体の基本機能を高める“ファンクショナルトレーニング”(2/3)
武術を愛好するなか「体と精神の調和」に着目、身体機能の活用を促す新しい運動習慣を提唱
学生時代からテニス、アーチェリーといった多彩なスポーツに親しんできた前田さん。20代半ばまでアジア各国を旅しながら、空手やヨガの道場に通い、中国武術にも情熱を傾けました。
「旅の中でひときわ心を奪われたのは、インドの文化でした。『自然との共存』や『学びと実践の思想』が混沌としたカルチャーの中に根付いている様子が、後々まで心から離れませんでした」
趣味の一つとして東洋系武術に熱中していた前田さんに転機が訪れたのは、一般企業に勤めて5年ほどたった頃。ヨガ道場の指導者から、自らの心身をコントロールし、自分らしく生きることの意味について教えを受けます。
「人が生き生きと過ごすためには、ただ体を鍛えるだけでなく、体と精神の調和が肝心」と思い至った前田さん。かつて異文化に触れた際の憧れだけでなく、人体を科学的に理解したうえで、健やかな毎日を送るための実践方法を探究したいと考え始めます。
さらには、鍼灸マッサージ師へ転身後、そこで培った臨床経験では新たな発見も。
「体をメンテナンスする立場となって知ったのは、多くの人がもともと備わっている身体機能を十分に活用できていない現状でした」
奄美にルーツを持つ前田さんは、30代半ばで神奈川県から沖縄本島に移住。
これまで身に付けてきた東洋医学の知見やアジア各国の武術の理念も取り入れ、新しいタイプの運動習慣を実践するスポットをオープンしました。
鍼灸や武術の知識も取り入れた、体の基本機能を高める“ファンクショナルトレーニング”(3/3)
スポーツと武術、西洋医学と東洋医学の“いいとこどり”を狙って文化の橋渡し役に
ボディメイクには、トレーニングと栄養指導を組み合わせ、2~3カ月かけてポジティブな変化へ導きます。その間、個々の競技スケジュールやライフイベントに合わせた集中的なメニュー設定も可能。希望により別途、鍼灸の施術にも応じます。
前田さんの元には幅広い世代が訪れます。ボディラインの変化を望む声ばかりではなく、「100ポンドの愛犬をいつまでも自分で世話したいから」と話すシニア世代もあるとか。
「『自分の体に備わっている力を呼び起こそう』が当方のキャッチフレーズ。難しい精神論や理屈ばかりのトレーニング法を採用することはありません。オプションの食生活管理も、数日間のサイクルで内容をモニター。炭水化物摂取のタイミング、脂質や糖質の摂り方を中心にアドバイスするというシンプルなものです」
新境地開拓に意欲が尽きない前田さんは、プライベートではムエタイのほか、地元の武術にも挑戦。
「空手発祥の地とも言われる沖縄には、まだ知られていない多くの古武道が存在します。多様な文化が混ざり合い伝えられてきたものを、後世に残すためにできることを」と、情報発信も引き受けているそうです。
「難しい精神論はスルーしても、古来より先人が追求してきた武術には、体づくりのヒントがたくさんあります。さまざまなスポーツや武術の愛好家、西洋医学と東洋医学のいずれの目線も知る立場としては、“いいとこどり”を狙って、日常生活への文化の橋渡しができればうれしいですね」
(取材年月:2023年3月)