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ダイエットと腸内環境

更新日:2021年5月15日

結論:発酵食品、食物繊維、オリゴ糖の摂取で太りにくい体質!


糖質制限すると相対的なタンパク質・脂質摂取量は増えます

糖質制限食は炭水化物からのエネルギー摂取が減りますので、それを補うためタンパク質・脂質からカロリーを摂取することになります。そこで問題になるのが腸内環境です。


「長寿の人は肉食を好む」と耳にしますが、それは肉食に含まれる脂肪やたんぱく質を分解できる消化酵素の分泌量が充分な人の話。日本人は歴史的にも肉を食べてこなかったので消化酵素の量が少なく、体質に合わない人が多いので無理に肉を食べると腸内環境が悪化する恐れがあります。動物性脂肪は悪玉菌を増やしてしまうため、脂肪を効果的に消化する善玉菌を劣勢にしてしまいます。


多くの日本人にとって極端な肉食では腸内環境を悪化させます

農耕民族である日本人は狩猟牧畜民族の欧米人と違って、長い間植物性食品を中心とした食生活を送ってきました。 食物繊維を多く含む植物性食品の消化吸収には時間がかかるため、腸を長くすることで消化吸収できるように進化してきました。


欧米人は、動物性タンパク質を多く摂取するため、腸内で異常発酵し有害物質を生じやすいことから、速やかに排泄するために短い腸が必要でした。また、肉類や乳製品を消化するために分解酵素を多く分泌するなど、高たんぱく高脂肪食を受け入れる仕組みが日本人よりも整っています。


今日の腸の長い日本人が欧米人並みに肉類を食べると、消化に手こずる上に未消化の分を便として排出するのに時間がかかります。そのため腐敗により有害物質が腸内に長く停滞することになります。その結果、腸内細菌のバランスを崩す原因となります。


(引用元:「細胞が元気になる食事」山田豊文)


カロリー制限は腸内環境改善に有効です

摂取カロリーを制限するダイエット・ファスティングは消化吸収によって毎日酷使されてきた消化器系を休めることになります。内臓が休まると、肌荒れやアレルギーの元凶ともいわれる腸内環境が整います。腸内環境が整うことで排泄力が高まり老廃物が排泄されます。


食事制限をすることで普段は消化に使われていたエネルギーが免疫系(白血球などが活性化する)と組織再生のプロセスに使われます。弱った身体が再生されていきます。


良い腸内環境だと痩せやすいです

太っている人と痩せている人では腸内環境がそもそも違うというアメリカの研究結果があります。


太っている人と痩せている人の腸内環境の違い


1.腸内細菌の種類が多い

太りにくい人の腸内環境には、様々な種類の腸内細菌が住んでいます。腸内細菌にはそれぞれ得意分野があり働きが異なります。そのため、腸内細菌の種類が多ければ消化できる物質の種類も多くなり、体内に脂肪として蓄積しにくくなります。


2.短鎖脂肪酸が多い

太りにくい人の腸内には、短鎖脂肪酸という物質が多数存在することが分かっています。短鎖脂肪酸とは腸内の善玉菌から生み出される脂肪酸で、脂肪を身体に吸収されにくくするだけでなく、脂肪を積極的に消費する働きを示します。そのため、短鎖脂肪酸が腸内に多数存在する人は、そうでない人と比べて、同じ食生活でも太りにくくなります。


痩せやすい腸内環境に変える具体的な方法とは?

痩せやすい腸内環境、つまり良い腸内環境にするためには、腸内細菌の種類と短鎖脂肪酸を増やす食材を摂ることを意識していかなくてはなりません。


① 発酵食品ならびに発酵調味料(味噌、しょう油、納豆、酢、ヨーグルト、チーズ、キムチ、漬物、粕漬け、日本酒など)


発酵食品は、健康に有用な菌を腸に直接届け、さらに育てるというダブルの働きを持ち合わせています。このダブルの働きによって、腸の免疫細胞がさらに活性化されるため、発酵食品を積極的に摂れば、腸内環境が整うのはもちろん、免疫力もアップすると言われています 


② 食物繊維(玄米、ゴボウやアスパラガス、キャベツなどの野菜類、バナナやグレープフルーツなどの果物、大豆や納豆などの豆類、シイタケやエノキなどのキノコ類、サツマイモやコンニャクなどのイモ類、わかめやひじきなどの海藻類)


食物繊維も善玉腸内細菌のエサとなり、増やしてくれる食材。腸内細菌が増えると腸の動きが活発になり、肥満防止や便秘解消などの効果が期待できます。


③ オリゴ糖(タマネギ、ごぼう、アスパラガス、ニンニク、大豆、バナナ、蜂蜜、甘酒など)


胃酸や消化酵素でも分解されずに大腸まで届き、ビフィズス菌などの腸内にすむ善玉菌の栄養源となってそれらを増やす働きがあります。またオリゴ糖は人の腸ではそのまま消化・吸収できない「難消化性糖質」であるため、比較的低カロリーであることが分かっています。


そして運動をしましょう!

運動は血流を促し、酸素が全身にめぐり、体に刺激が入ります。運動は自律神経にも良い影響を与え、腸の活性化にもつながります。


米コロラド大学の研究チームによると、人生の早い段階でウォーキングなどの運動することで、この腸内フローラがより健康的になり、その後の人生で脳をより健全に保ち、代謝的活性を促進する可能性があるようです。またアイルランド大学の研究でも、40人のプロラグビー選手から採取した糞便と血液サンプルを一般男性のものと比較したところ、ラグビー選手は腸内細菌叢が多く、筋肉・組織の損傷を示す酵素であるクレアチンキナーゼのレベルが高いにも関わらず、炎症マーカーが低レベルだった、とのことです。運動は腸内環境に良い影響を与えるといえます。


※からだ琉球では「健康とダイエットは両立する」という食事指導を行っております。自身のカラダは、自身で選んで食べた物からできています!食事をクリーンにすることは身体運動と同様に大きなインパクトがあります。是非、トライをおススメします!

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